「けっきょく、よはく。」シリーズの第2弾です。実用的だから、このシリーズ大好きなんです。

主題であるフォントを活かしたデザインも、もちろん参考になるのですが、フォント関係なく、なんとなくデザインに行き詰ったときにパラパラとめくることが多いです。「カフェ」「スタイリッシュ」「ガーリー」など、テーマごとに複数のデザイン、レイアウトが紹介されており、デザインのアイデアやインスピレーションを得るのによく使います。

フォント力は最強の武器になる!ということで、頑張ってるけどなんか野暮ったい、素人っぽさが抜けないNG例と、フォントを活かしたデザインレイアウトで、お洒落な印象のOK例を左右で見比べながら、具体的にどこが良くないのか?フォントを活かしたデザインのコツ、テクニックを学ぶことができます。OK例は複数パターン用意されているので、同じ内容でもこんなに幅広いデザインのバリエーションが作れるんだ、ということも勉強になります。

前作の「よはく」には無かったのですが、今回は作例の背景として「打ち合わせメモ」というクライアントの要望が書かれていて、よりリアルにデザインを感じられます。

新米デザイナーの「いまいちさん」の悩みに対して、ベテランデザイナーの「しゅっと先輩」が解説する、という流れなので、二人のやりとりを通じて、分かりやすく、優しく読み進めることができるのは、前作同様。

フォントと言うと、初めてAdobeのIllustratorをインストールしたときのことを思い出します。Illustratorをインストールすると、Adobe Fontsというフォントライブラリが使えるようになるんですよね。定番のフォントから、個性的なデザインフォント、お洒落な欧文フォントまで、使えるフォントの幅が広がって、ワクワクした記憶があります。その反面、どのフォントを使えば良いか迷ってしまったり、色んなフォントを使いすぎてデザインがまとまらなかったり(片っ端から、フォントをたくさんアクティベートして、パソコンの動作が重くなったり…笑)。そんな駆け出しデザイナーさんへおすすめの一冊です。

フォント選びの参考になる他、サイズや字間・行間の調整など、デザイン要素としてのフォントと、文字情報としてのフォントを両立させる効果的な使い方が学べる作例が豊富です。

「フォント選びのセンスを磨きたい」「フォントを活かしたお洒落なデザインにしたい」「文字情報をきちんと伝えたい」そんなあなたは、こちらの本を検討してみてはいかがでしょうか。

▼こちらもおすすめ▼

けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本 [ ingectar-e ]

あたらしい、あしらい。 あしらいに着目したデザインレイアウトの本 [ ingectar-e ]