「きれいな」デザインと聞いて、どんなデザインを思い浮かべますか？きっと人それぞれ思い浮かべるデザインは異なることでしょう。そんなあらゆるジャンルの「イメージワード」と「ビジュアル」でつくられたデザインの大全集が本書です。
商品画像の帯の「直感で探せてすぐ使える新しいデザインの本」という文言に惹かれ、手に取りました。288ページ（厚さ2cm以上、まさにデザイン辞典のようです）の全12章に、合計39のテーマ、合計200点を超える作例があります。例えば、先程の「きれいな」デザインなら、さらに「透明感のある」「ピュアな」「洗練された」「シンプルな」のテーマに分けられ、それぞれの作例とともに「写真」「イラスト」「色」「レイアウト」「装飾」「文字」のデザインのポイントが示されています。
直感的に探せる目次が3種類も用意されているのには驚きました（実用的な本にしたい、という著者の熱意が感じられます）。（1）「きれいな」などの大きい分類で探せる目次、（2）「透明感のある」などのテーマで探せる目次、（3）すべてのデザインの作例を一覧にした目次。それぞれビジュアル（作例）付きなので、パッと見た目で探せます。本の端にある「爪」も章ごとに色分けされており、分かりやすいです。
お客様から「きれいなデザイン、いい感じにつくってください！」とふわっとしたご要望を受けたときに本書を開き、「どれがイメージに近いですか？」と打ち合わせにも使いやすい一冊です。デザインのアイデアやイメージに悩んでいるときにパラパラとめくってヒントを得る、苦手なデザインの依頼が来たときにも、指針となってくれるでしょう。
私自身は、運営しているマグ名刺の名刺デザインのサンプルを制作するときに活用しています。幅広いイメージの名刺デザインをつくる手助けになり、重宝しています。制作を繰り返すうち、○○なデザインはこんなデザイン。と具体的にイメージできるようになってきました。
「打ち合わせやヒアリングがうまくできなくて悩んでいる」「使いやすいデザインの見本集が欲しい」「幅広いイメージのデザインをつくりたい」そんなあなたは、こちらの本を検討してみてはいかがでしょうか。
