最近はSNSなど消費者とのコミュニケーションが多様化していることもあり、事業規模の大小に関わらず、ブランディングをうまく取り入れているお店や会社が増えてきました。

例えば、他のデザイナーさんが作ったロゴのガイドラインに沿って、ロゴを使用する場合など、ブランディングの専門でなくとも、デザインの仕事をしていると、ブランディングに触れる機会があります。また、ブランディングを理解した上で仕事をすることで、よりクライアントの意向をくみ取った提案ができるように思います。

ブランディングとは?なんとなくわかるようで、はっきりわからない…難しそう。私もそんな気持ちでこの本を手にとりました。決め手は、薄かったから!(笑)これなら読めるかな。そんな軽い気持ちでしたが、要点を抑えてシンプルにまとめられた内容は、非常に濃く、為になるものでした。

基本的に文章メインで、たまにイラストで解説、という感じですが、文章の行間が広めなので、読みやすかったです。どこから読んでもいいような構成(一つのテーマが、短ければ1ページに収まるくらい)になっているのも良かった。

ブランディングとは?の答えは、本の比較的最初の方に分かります。これを分かった上で読み進めることで、より理解を深められるのだと思います。マーケティングとブランディングの違い、インサイトなどの基本的な用語の解説から、ブランディングアイデアに辿り着くプロセスまで、まさにブランディングの入門書として最適な一冊ではないでしょうか。

筆者は、あの「キットカット受験応援キャンペーン」を手掛けたこの道のプロ。2006年発行の本ですが、ブランディングの恒常的な根本の部分を解説した内容なので、一読の価値ありです。

「これからブランディングを勉強したい」「ブランディングとは?の答えが知りたい」そんなあなたは、こちらの本を検討してみてはいかがでしょうか。